ラーメンのスープは実にさまざまだ。アッサリとしたクリアなスープ、白濁だけどスーッと飲めるスープ、そしてこってりドロドロなスープ。人によって好みがあると思うが、もし超ドロドロのこってりなラーメンを楽しみたいなら『麺処まるは 健松丸』に行くべきだ。
・お店がオススメしているスープ濃度は超濃厚
とあるラーメンマニアは『健松丸』のラーメンを「日本最高クラスのドロドロスープ」と語る。事実『健松丸』のラーメンはとっても超濃厚。店員さんにいえばアッサリにもできるが、お店がオススメしているスープ濃度が超濃厚なので、まず最初は体験としてデフォルトのまま食べておきたい。
・麺をサルベージしてその考えが変わった
目の前に出されたラーメン。具の種類は海苔に、チャーシューに、シナチクに、ネギ。麺は透明度0のスープに隠れているが、見た目は非常に美しいラーメンだ。しかし、スープが濃厚なのは見ても分かるが「さほどでもないんじゃない？」と思ったのは事実。だが実際に麺をサルベージしてその考えが変わった。
・麺を持ちあげたのではなくスープを持ちあげた
麺を持ちあげると、嫌でもスープがまとわりついてくるのである。いやいや、これは「麺を持ちあげたのではなくスープを持ちあげた」という表現をしても過言ではない。麺の表面にスープ付着するのではなく、しっかりとのっかり、固定し、スープの膜がしっかりと麺にできているのである。
・ここまで麺にからんでいるスープは珍しい
ラーメンマニアはよく「スープが麺にからみつく」という表現をするし、筆者（私）もすることがあるが、ここまで麺にからんでいるスープは非常に珍しい。いや、他に類をみないほどからんでいる。これくらい麺にスープがからんでいないと、安易に「麺にからみつく」と言ってはいけないんじゃないかと自問自答。ラーメンなのに「つけ麺」を食べているかのような感動もある。
・味の主役が「塩分」ではなく「ダシ」
さらに驚かされたのは味だ。これだけ超濃厚なスープがからんでいると、しつこすぎたり、しょっぱすぎたり、何かしらの弊害が発生しているのではないかと思ったが、けっしてそんなことはなかった。スープの味の主役が「塩分」ではなく「ダシ」であるため、濃厚なウマミだけがギュギューッと詰め込まれて伝わってくるのである。
・いっさい雑味も臭みも感じない
ダシが強烈すぎると雑味や臭みが発生してしまいがちだ。ダシを強調してウリにしているラーメン屋は多数あるが、その雑味によってせっかくのラーメンを台無しにしているケースが多い。しかし『健松丸』のスープからはいっさい雑味も臭みも感じない。あるのは超濃厚なスープのウマミと、それを盛りあげる麺の最強コンビだけだ。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 麺処まるは 健松丸
住所 北海道札幌市中央区南4条西5丁目6
時間 11:00～27:00
休日 日曜日
Report: Kuzo.
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